僕が土佐あかうしだけを選んだ理由。

僕が土佐あかうしだけを選んだ理由。

「なんで土佐あかうしなんですか?」

お客様からよく聞かれる質問です。

実は理由はとてもシンプルで、
僕が今まで食べた和牛の中で、一番美味しかったから。
それだけなんです。

僕は若い頃からお肉が大好きでした。

でも
一つだけ悩みがありました。

「高級和牛」と言われる霜降りのお肉を食べても
美味しいのは最初だけ。

途中で脂が重たく感じてしまい
最後まで美味しく食べられないことが多かったんです。

むしろ
夜中に気分が悪くなって目が覚めることも、、

だからずっと思っていました。

「本当に美味しい和牛って何だろう?」

独立を考え始めた33歳の頃。

前職ではアメリカンビーフを扱っていましたが
自分のお店を出すなら和牛で勝負したいと思っていました。

霜降りじゃなく
自分がちゃんと美味しいと思える和牛。

そこで自分なりに調べ高知県から
土佐あかうしを取り寄せました。

初めて口にした瞬間のことは
今でも鮮明に覚えています。

「こんなに味の濃い肉、食べたことがない。」

本当に脳天に電流が走るような衝撃でした。

赤身なのに、驚くほど旨みが濃い。
噛めば噛むほど美味しい。
しかも最後まで美味しく食べられる。

その一口で完全に虜になりました。

「このお肉で勝負したい。」

そう思いました。

もちろん
それまでにも国産牛や熊本あかうし
熟成肉なども食べました。

どれも美味しかったです。

でも
僕の中では土佐あかうしが圧倒的でした。

独立するなら、このお肉の専門店をやろう。

迷いはありませんでした。

周りからは

「そんな希少なお肉、仕入れ続けられるの?」
「コロナ禍で本当に今始めるの?」

そんな声もありました。
(開業当時2022年、まだコロナ禍でした)

でも、不思議と不安はありませんでした。
それくらいこのお肉に惚れ込んでいたんです。

そして迎えた開業の日。

初めて仕入れたのは
ランイチとヒレ。

どちらもほとんど扱ったことがなく
YouTubeを見ながら必死にお肉を捌いたのを今でも覚えています。

実は僕は、お肉の修業をしたことがありません。

すべて独学なんです。

だからこそ、一つひとつ試行錯誤を繰り返しながら
土佐あかうしが一番美味しくなる焼き方や切り方を追求してきました。

営業を続ける中で何より嬉しかったのは
お客様からいただく言葉でした。

「このお肉、すごいですね。」

そして今、一番嬉しい言葉があります。

「和牛のイメージが変わりました。」

まさに、僕自身が初めて土佐あかうしを食べた時に感じたことを
お客様にも感じていただけた。

それが何より嬉しいんです。

僕は、霜降り和牛を否定したいわけではありません。

好きな方はたくさんいらっしゃいますし
それも素晴らしい和牛です。

でも、もし昔の僕と同じように、

「脂が少し重たく感じるようになってきた。」
「赤身肉は好きだけど、もっと旨みが欲しい。」

そう思ったことがあるなら
一度だけ土佐あかうしを食べてみてください。

もしかすると、私と同じように、
和牛のイメージが変わるかもしれません。

その感動を届けたくて
今日も私はこのお肉を焼いています。

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